糖質制限ダイエットをさらにストイックに行うことでできるケトン体ダイエットについてご紹介します。(ケトン体ダイエットはケトジェニックダイエットともいわれます。)
ケトン体ダイエットの他のダイエット法はおすすめのダイエット方法で一覧としてご紹介しています。
ケトン体ダイエットとは もっと具体的に
ケトン体ダイエットとは、糖質を極端に制限することでケトン体を増やして痩せるという方法です。
具体的にはまず、ダイエット開始日から2週間炭水化物を排除し(全くではない)、体脂肪が消費されやすい体質を一気に作ります。そして、2週間経てば体重を見ながら少しずつ増やしていくというものです。
糖質制限ダイエットと違い常に炭水化物を意識する必要はありませんが、最初の2週間が人によってはかなり辛くなることもあると思老います。2週間を乗り越えると痩せやすい体質に変わるといわれています。
そもそもケトン体って何?
ケトン体とは、体内の糖が減少した状態で脂肪が燃焼されるときに肝臓でつくられる物質のこと。脳のエネルギー源として働く糖の代わりとして作用します。通常であれば、脳のエネルギー源は糖しかありませんが、緊急事態に限ってはケトン体が活躍するわけです。
ケトン体は脂肪が分解されてできる物質なのでダイエットにも最適で、生産されればされるほど効果的だといわれています。また、脳の満腹中枢を刺激する働きがあることから、空腹感を感じにくくさせるという特徴もあります。
ケトン体ダイエットのメリット
情報番組でも特集が組まれるほど人気を集めるケトン体ダイエット。主なメリットをまとめました。
効果が出るまでが早い
ケトン体ダイエットの一番のメリットは、高い即効性(もちろん個人差はあります)。2週間という短期間でいっきに炭水化物を抜くため効果が得られやすく、「あと〇日で痩せなければいけない」という切羽詰まった状況ではいちばん効果的だといえます。
2週間後も続く脂肪燃焼効果
2週間の炭水化物抜き生活により体質改善がうまくいけば、2週間経ってから食生活を戻しても太りにくいという結果が出ています。最初は辛いですが、それを乗り切れば再び炭水化物を食べられるようになるので、ごはん&麺類が好きな方には嬉しいですね。
ケトン体ダイエットのデメリット・副作用
ケトン体ダイエットは、短期間で集中的に糖質を減らすため体のあらゆる箇所に負担がかかる場合があります。考えられるデメリット・副作用についてまとめました。
口臭や体臭が臭くなる
ケトン体は、アセト酢酸という物質とβ-ヒドロキシ酪酸という物質からできています。アセト酢酸は、脱炭酸によってアセトンという物質に変わるのですが、このアセトンが気になるニオイを発生させます。
言葉で説明するのは難しいですが、文字にもあるように「なんとなく酸っぱい!」といった感じでしょうか。体臭や口臭が甘酸っぱいニオイに変化します。ニオイが出ているということは脂肪が燃焼されているという証拠になりますが、周囲の人を不快にさせるのは気が引けますよね(^^;
しかし、対処法がないわけではありません。アセトンは、水分を多くとることで汗や尿として排出されます。普段から水を多くとっておけばニオイを薄くさせることが可能です。また、アルカリ性食品を摂取することでも防げるといわれています。
吐き気、頭痛、めまいの症状を起こすことも
酸性のケトン体は、アルカリ性の人体からすると余計なものなので、体内で排除しようとする働きが生まれます。その際に酸性の胃液も同時に排除されるため吐き気の症状を起こします。(ケトン体が増加し血液が酸性化されることをケートーシスといいます。)
また、血液が酸化に傾くと血流が悪くなることから頭痛やめまいが起きることもあります。血流をよくするためにもこまめな水分補給をおすすめします。
糖質不足で無気力状態になる
これは、糖質制限ダイエットと同じなのですが、糖質不足により集中力の欠如ややる気の消沈などの症状が出ることがあります。学校や仕事に出かける前には、ある程度の炭水化物を摂取した方が良いでしょう。
栄養バランスの乱れで体調不良になることも
炭水化物は3大栄養素の一つ。そのため、急激に摂取量が減少すると栄養バランスが崩れてしまうことがあります。具体的な症状は人によって違いますが、例えば冬の寒い時期などに薄着をして風邪を引いてしまうと治るまでに時間がかかってしまうなんてことが考えられます。
ケトン体ダイエットを行う2週間の間は、健康管理にも十分気をつけるようにしましょう。
- Qケトン体ダイエットで筋肉量が落ちる?
- A
ケトン体ダイエットによる糖質制限が直接筋肉量に影響を及ぼすかはまだ解明されていませんが、脂肪燃焼効果で体重が落ちるため、必然的に筋肉量も落ちます。
ケトン体ダイエットはちょっと難しい
ケトン体ダイエットは、最初の2週間での炭水化物抜きがうまくいかないと失敗します。しかし、減らしすぎると様々な副作用がでてしまうことも事実。
メリットは多いですがなかなか難しいダイエット法とも言えます。